村嶋さんのページ2

 それでは特徴の続きを
3.40KG6A シングルステレオアンプ



このアンプは平成11年に作ったもので、特徴としてはなんと言ってもトランス類が只の電源用のトランスばかりであり、
当然出力トランスもヒータートランスを使用しています(出力管の後ろの4個のトランスです)。
これにより、とにかくローコスト(約13000円)で出来あがっています。

 回路構成としては、初段に6BA6を使い、次段にトランジスタ2SC145640KG6Aをドライブしています。
各段ともNFBを掛けてありますので、完全に調整するのに時間がかかり、約3ヶ月かけて今の状態にしました。
 安く作ったアンプですが、完全に動作させることの難しさを教えてくれました。



4.6C33C−B シングルステレオアンプ



 TM−2Fと同様ロシア製の真空管です。
この球はよくご存知だと思いますが内部抵抗の低い球ですので、ダンピングを効かしたアンプとして計画しましたが、
結果は意外と高音が綺麗に出るアンプとなっています。

回路構成は初段には
EF86で、次段は6BQ5を使っ6C33C−Bをドライブしています。
特にこれといって回路には特徴がありませんが、これもまた
出力トランスはヒータートランスを使っています。
そして通常の使い方でB電源の電流もそのまま流していますので、特にこれに手を入れている訳ではありません。

外見上の特徴として、アンプのシャーシには以前乗っていた車のロゴを貼りつけてありますが、アンプとはなんの関係もありません。



5.2GK5 SRPPステレオアンプ




QRPアンプの製作が面白くなってきたころのアンプです。
これでもそのときにはかなり小さいものだと思っていましたが、
今の状態をご覧頂ければ、このアンプでもかなり大型のQRPアンプとなってしま
っています。

回路は2GK5片ch2本でSRPPとして構成し、コンデンサでDCをカットして出力トランスにつないでいます。
さすがにSRPP1段だけですので、入出力特性はかなり悪いといえますが、
小さな出力トランスに似合わず低音がよく出てくれます(あくまでQRP的に)。

 電源はセミトランスレスでAC100Vが使えます。
使用の時には漏電の用心のため100V:100Vのセパレートトランスを介して使っています。




6.2DZ4 SRPPステレオアンプ





これも2GK5と同様に片ch2本でSRPPとして構成しています。
小さなシャーシ(100×65×40mm)にできるだけ通常の部品を使って作ってありますので、中身はギュウギュウ詰めの状態です。
出力トランスは
山水のST−48というトランジスター用をシャーシ内に収めています。
 このアンプも電源はAC100で使用できます。
2GK5
と同じく使用のときには安全上セパレートトランスを使います。


これだけ詰めてありますので、長時間使うとさすがに全体が熱くなってしまいますが、動作には問題はありません。



7.3A5単球 ステレオアンプ(単5電池内蔵型)





とにかく小さく、軽く、電源内蔵ということで限界に挑戦したといってよいアンプでしょう。
なんといってもこれだけでステレオが聴けるのですから面白いものです。
QRPアンプを作って来て、MT管使用ではもうギリギリの大きさとなってしまってます。
以前単5電池なんて売っているのが珍しいものでしたが、今はコンビニで必ず置いてあるのが嬉しいことです。


回路は全く単純なもので、ゼロバイアスで、部品は必要最小限のものでしかなく、
どれを省いてもアンプとして成り立たないものとなっています。
出力トランスは当然トランジスター用で1.2k:8?のものですが山水製ではありません。

このアンプは
単5電池2本で約4時間鳴ってくれます。




 8.3A5 単球 ステレオアンプ(単3電池外部接続型)




このアンプは前の電源内蔵型をもう少し小さく出来ないかと挑戦しましたが、
さすがに電池が要求を満たすものがなく、やむなく
外部接続としました。
アンプそのものはMT管使用のものでは限界と思います。
但しこれはシャーシ(プラケース)を使ったものとしてで、更に小さいものも作ってあります。


回路は電源内蔵と同様であくまでなんとか鳴ることを確かめるためのものと考えていますが、
意外と能率の良いSPでは侮れないものとなっています。




9 3HA5 シングルステレオアンプ 




このアンプはQRPアンプに興味を持ち、低電圧(30V)のB電源が使えるということに調子付いたときのアンプで、
電源は外部のスイッチング電源で供給します。
シャーシは2DZ4のアンプと同じ大きさのもので、こちらは中身はゆとり十分です。
それというのも、ゼロバイアス使用で出力トランスがシャーシ上ですから、シャーシの中身はソケットと接続端子、
それにコードとグリッドの抵抗100k?で構成してあるだけで空間が大きく開いています。


さすがにB電源を30Vから60Vにアップすると活き活きと鳴ってくれます。




10.2HA5 シングルステレオアンプ





これも3HA5のアンプをより小さくということで、黒いケース(50×45×30mm)で作ってあります。
出力トランスは山水のST−32でケース内に収めてあります。
スピーカー端子を通常の大きさのものを付けてありますのでこれが後ろに大きくはみ出しているように見えます。
外部電源の接続は3HA5のアンプと共通です。


以上大会に参加したアンプの特徴を記してみました。ちょっと長すぎるかも知れませんが、
自分としてはもっともっと著わしたい気持ちですが、このくらいにしておきたいと思います。