テクニクス 30A

追記 
19/12/30



20代前半に購入した真空管式のプリアンプです。

回路はオーソドックスな12AX7の2段NFB回路と、
12AX7を1本使用したSRPPバッファーにて成り立っています。

このプリアンプは現在のIC式プリアンプ+チャンネルデバイダーを製作するまで約20年使用しました

真空管でプリアンプを自作しましたが、結局最後はこれが残りました

Dレンジが広く、扱い易いフロントパネルです。

抵抗はオリジナルはフィリップスの金属皮膜でしたが理研のカーボン抵抗RMの1/2Wに交換しました

コンデンサーはDMやレーダシュタイン・WIMA等を使用してます

球は12AX7が8本使用なので、
イコライザーとフラットアンプの初段は
ノイズが少なくゲインの大きいノーマルの12AX7を選別して使用し、

SRPPバッファーは5751を使用しました

ヒーター・B電圧300Vは共々定電圧電源回路としてます

特にB電圧は外部電源に1箇所、
内部で2箇所に定電圧電源を入れているので、
ノイズが少なく音のトランジェントも良くなり遠近感が良く出ます。



フラットアンプはゲインが26dbと高いので、
入力と出力バッファー前に各ボリュームを設けた
4連ボリュームを採用しています。








上の画像の電源部が移動にて壊れたので、
新しく作り直しました。







B電源はダイオードで整流後、チョークを介して
6GB8の3極管接続にてレギュレーターとして340Vを供給しています。

ヒーター回路も12.6Vを整流して定電圧電源でDC15Vにし、
本体に供給しています。

テクニクス30Aの回路図
です。


このテクニクス30A改造の測定データです。

出力端子に負荷抵抗100KΩを接続

(1)フラットアンプ

ゲイン27db

ノイズ VR min.時
30μV

VR max.時で入力ショート時
0.7mV

最大出力電圧
15V(sin波)

周波数特性
出力電圧0db時(0.775V)sin波

2.83Hz −6db
3.6Hz −3db
5Hz −1db

100KHz −2db
140KHz −3db
200KHz −6db
260KHz −10db

歪み率

1KHz 0.04%


(2)フォノイコライザー

ゲイン (1KHz時)33.3db

フォノイコライザー偏差
約0.5db

歪み率
出力電圧0.775V時

1KHz 0.04%

最大出力電圧
1KHz時
36Vmax.


追記
19/12/30